Neko

大介はシャムが最後に産んだ4匹の中の1匹です!
このお産の後にシャムは不妊手術を受けさせたので・・・・・・・・・!
大介は4匹の中で一番体が大きくて人相ならぬニャン相の悪い猫でした。
他の子達、キジ猫のマイケルとタマ(?雌)、黒猫のクーピーの3匹は、親の欲目!と言う事を
差し引いても、器量の良い子達でしたから・・・・・・大介だけが何となく浮き上がっていました。

当時、私達夫婦は小さなアパートで生活していましたので、当然の事ながら猫等は飼えない!
飼ってはいけないと言う決まりがありました。
ところがシャムが勝手に我が家でシロコ達を産み、その後4匹を咥えて引っ越してきたりで、
合計6匹の猫達が狭いアパートの部屋の中でウロチョロしていたわけです。

勿論、夫婦して、あちこちに声をかけたりして貰い手を探したのですが見つからぬまま日が過ぎ
ていたわけです!ある晩の事でした、主人がついに怒り爆発!うるさい!の一言と共に、子猫
2匹を間引きする!と宣言して大介とタマの2匹を連れて車で出かけてしまいました。
アパートの住人からも苦情が出ていた為に、あまり強い事も言えず・・・・・私はダンマリ!

こういうところが私のダメなとこなんですけどネ!20分ほどして主人は帰って来ました!
聞くと川原の住宅地に置いて来たとか・・・・・・二人とも、その後はダンマリで1時間ほどテレビを
見るでもなく見ていたような・・・・・・それから、突然主人が立ち上がり、やっぱり迎えに行こう!
と言い出しました!怒りに任せて捨ててきてしまった子猫が、可哀想になったのでしょう!
それから二人してシャムを連れて(母猫なので見つけるときの助けになるだろうと考えて)チビ
達を連れ戻しに出かけました。

もう夜中になっていましたが・・・・・・・チョッ!チョッ!(舌を使って出す音)と呼びかけると、微か
に子猫の鳴き声が聞こえます!主人はシャムを抱いて捨てた場所から、さらに先へと歩いて
探していましたが、私は捨てたと言う場所にしゃがみ込んで呼びかけていました。
すると植え込みの下からチビ猫がヨチヨチと出てきました!大介でした!
抱き上げるとブルブルと震えています!「ごめんね!ごめんね」と何度も謝りました・・・・・・

雌猫のタマちゃんは、とうとうその時は見つけられませんでした!(ただし翌日、捨てた場所から
数軒先のお宅で保護されていた事が分かりました)
この事件以来、私は大介を一番に可愛がるようになっていきました。
大介は体が大きいくせに気の弱いところがあり、動作も鈍くドジでした!いつも鼻をグズグズ
言わせていました・・・・・これは後日判明したのですが母体内感染とかで免疫異常が原因とか?
他にもいろいろとやっかいな持病がありました・・・・・・!

生後半年頃でしたか、大介は遊びに行ったまま半月も帰ってきませんでした。
毎日、必死で近所を探して歩きました!そして毎日、神様、仏様、ありとあらゆる神仏に祈りを
捧げました!半月後の夜ひょっこりお腹をすかせて帰って来ました!
ハフハフ!グズグズ!夢中でご飯を食べながら途中でハフォン!ハフォン!と鳴きながら私達を
見る!そして又ハフハフ!グズグズ!ご飯を食べる!

まずは!一安心しました!その1ヵ月後に私達は実家へ引越しをしました!
5匹の猫を連れて・・・・・・・いの一番に大介をキャリーバックに入れて連れて行きました。
私と大介だけ一足先に実家へ移動!後は主人と友人達が車4台で引越しを完了させたのですが
クーピーだけが逃げ出してしまい、置いてきぼりになってしまいました。
夜、遅くなってから迎えに行くと、空っぽになった真っ暗な部屋の中で哀れな鳴き声をあげながら
ウロウロしていました!まるで皆どこに行っちゃったの?とでも言っているようでした。

これで無事に全員が揃いましたが、今度は翌朝の事でしたがマイケルが行方不明!
マタマタ大騒ぎ!3日後に無事に帰って来ましたけど・・・・・・
1ヶ月も経つと、全員がすっかり新しい環境に慣れて自由に出たり入ったり!それぞれがお気に入
りの場所を見つけた様子でした!
この時に3匹の不良息子達は去勢手術を受け、ついでに健康診断もしてもらったのですが!
ここでマイケルの断尾手術のミスや大介の不治の病等が判明したのです。

大介は、そんなに長生きは出来ないだろうと!この時に分かりました。
そうなると、せめて短い一生なら好き放題を!我儘放題に!と考えました。
4匹の猫達の中で一番愛情を注いだ猫でした!ちょっと他の子達には気の毒でしたが・・・・・・・・
何回かは病院通いもしたのですが、車に乗せられると、それだけで恐怖!病院について又恐怖!
物凄いストレスがかかりました・・・・・幼き日に川原に捨てに行かれた記憶があったのでしょうか?
お医者様とも相談しましたが、最終的には私が出した結論なんですが、大介は今後は、自然治癒
に任せる!病院へは連れて行かない!この結論が果たして正しい結論であったか?

何とも言えません!最後に病院へ連れて行った時は、おそらく手遅れだったのでしょう!
先生は何もおっしゃいませんでしたが、注射を2本打っていただいて連れて帰ってきた3日後に
息を引き取りました。
縁の下に入り込んでいたのを主人が引っ張り出してくれて、足を拭いて居間のいつも大介が座って
いたイスの上に寝かせてやるとヨロヨロとしながらもテーブルの上に上がり、それから床に下りて
床の上で横になりました!傍に行って背中を撫でてやりながら、大ちゃん!もう頑張らなくていいよ
楽になりなさい!もういいよ!と語り掛けました!

大介にとって生き続けると言う事は苦痛の連続です!喉が腫れ上がり物が食べられなくなる!
自然に治る!又腫れ上がる!それでも生きていたかったかもしれないんですが・・・・・・・・
いえ!多分生き続けたい!そう思っていたでしょう!思うと言う以前に本能は生き続ける事を選ぶ
のでしょう!それでも私は大介に頑張って生きろ!とは言えませんでした。
大ちゃん!有難う!もういいよ!頑張らなくていいよ!辛かったんだろうね!もう楽になりなさい!
そう言っていました!大介との別れは辛い!別れの辛いのは私です!

人が死んでいくときも、そうだと思うのですが、死んでいく人よりも残される人の方がはるかに辛い
死んでいく方はどうか?生に執着があれば言語を絶するすら辛さがあると思います。
でも私は死後の世界と言うか、全ての生命は、現世の、この物質界の肉体という衣装を脱ぎ捨て
て霊体になった時に始めて本当の自由と安らぎを得る事が出来ると考えています。
ですから大介にも楽になりなさい!この黒猫と言う肉体から抜け出したら、痛みや苦痛から解放
されるのだから!もう頑張らなくていいよ!と言ったのです。

でも、大介が死んでから、このような考え方は私だけなのか?真実はちがうのだろうか?
もし、私が考えて信じていた死後の世界が全て虚構だったとしたら、大介を死なせてしまった事は
大きな過ちと言う事になる!自分の考えを大介に押し付けてしまったのか??
とかなりの時間悩んだり悔やんだりしましたが・・・・・・・・今は、やはり、この考えを信じています。
大介は苦痛のない世界で安らかでいると・・・・・・・・

黒猫・大介!
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